高専への入学・編入学

  群馬高専物質工学科では,中学を卒業した方(受験時に卒業見込みを含む)を対象に毎年 40 名の定員で入学を受け入れています。入試方法には,推薦入学者選抜と,一般入学者選抜があります。その他の入試に関する詳細は,下記のリンク(群馬高専 入試関係のお知らせのページ)をご覧ください。

 群馬高専物質工学科では,高校を卒業した方(受験時に卒業見込みを含む)を対象に,4年次への編入を受け入れています。物質工学科では,出身高校や出身学校の科に関係なく志望していただくことができます。その他の入試に関する詳細は,下記のリンク(群馬高専 入試関係のお知らせのページ)をご覧ください。平成26年度の4年次編入学の受け入れ実績は3名です。

群馬高専 入試関係のお知らせのページ


物質工学って何ですか?

 この学科の名前は物質工学科です。物質工学というのは,私たちの身の回りにあるものほとんどすべてに関係のある学問です。例えば,みなさんが着ている服とか,住んでいる家を作っている材料とか,毎日食べているお米や果物,毎日使う歯磨やセッケンなどはすべて「物質」です。コンピューターに使われている集積回路だって「物質」からできています。もっと細かく見ると,食べ物は,タンパク質や炭水化物などの物質からできていることがわかってきます。皆さんが病気になったときに使う薬にもひとつずつ名前のついた物質が含まれていて,それが病気に効くのです。えんえんと受け継がれてきた生命のみなもとである遺伝子の働きも,その物質としての性質を知ることで理解できるようになりますし,そして地球の大気やオゾン層のことを知ることにより,私達の生活環境をより良く知ることになるでしょう。そういった興味は,深海に棲むバクテリア,宇宙空間をただようチリにまで広がっています。こういった全ての「物質」を理解して,上手に使っていこうとするのが物質工学という学問なのです。

 物質工学科では,私たちの生活の豊かさを支えているこれらの物質が作られる過程の理解と,その応用について勉強します。そして,物質の確保と同時に,環境の保全についても活躍できる人材を育成します。

 1年生に入学すると,化学と生物の基礎を勉強します。これが物質工学科の一番基本の科目です。2年生から3年生では,化学,生物,工学の基礎的な専門科目や情報処理の授業があります。4年生になると,生物工学コースと材料化学コースにわかれて,それぞれの専門に関してより深く勉強します。5年生では卒業研究もはじまります。年度の最後にある発表会にむけて頑張って研究します。

 化学も生物も,実験の学問ですから,1年生から実験があります。薬品や器具の取り扱い方,細胞や酵素の扱い方など,ごく基本的な実験から始まりますが,これが材料化学技術者,生物工学技術者としての第一歩となります。学年が進行するのとともに生物や化学の本質を理解できるようないろいろな実験が組まれています。

新しい科学技術の誕生に向かって,わたしたち物質工学科の教職員とともに頑張ってみませんか。

4年生からは材料化学コースと生物工学コースに分かれて勉強をします

 3年生までは化学を中心に共通の科目を勉強しますが,物質工学科では,物質工学の二本柱である材料化学と生物工学を,みなさんがその興味に合わせてより効果的に学習できるように,4年生からコース制を採用しています。材料化学コース(25名)では主に新素材の開発など,材料の基礎となる新素材工学や有機材料化学,高分子化学などを勉強します。一方,生物工学コース(15名)では,生物工学の基礎である応用微生物学や分子生物学,遺伝子工学などを学習します。また,教室での授業のほかに1年生から実験があり,物理化学や有機化学に関した基礎的実験のほか,コース内容に即した材料化学実験や生物工学実験があります。そして最後に5年生で各研究室に別れて卒業研究に取組みます。各研究室の研究テーマについては,このホームページの中の各研究室のページや各教職員のページを参考にしてください。

得られる資格

物質工学科の卒業生は以下の資格を取得できます。

  • 在学中に化学系の単位15単位以上取得した時点で,「危険物取扱者(甲種)」の受験資格を有する。
  • 卒業後,申請することにより,「毒物劇物取扱責任者」の資格が得られる。
  • 卒業後,一定期間の実務経験を経ると,「作業環境測量士」の受験資格が得られる。