<使用法>
問題の番号をクリックすると簡単なヒントを表示します。(解答例)の文字をクリックすると解答例を表示します。2回クリックすると、ヒントや解答例は、ふたたび隠されます。また、各章タイトルの末尾の▽をクリックするとその章を隠したり表示させたりできます。

<注意>
利用者は、群馬高専物質工学科の学生に限ります。
これは、自習を助けるために作成したページです。安易に答えを見てしまうことは、あなたの学力のためになりません。かならず、自分なりの答えが用意できてから解答例と見比べること。また、解答例の不備や間違いに気付いた場合はご連絡ください。
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更新情報:
ここに掲載されているのは、第6版に対するヒントです。第7版のヒントや解説は順次作成します。

メールでの質問がありました。
(Q) 教科書226ページ、下方のスキームで、中央に書かれている「アルキルボラン中間体」の構造式において、ホウ素、B から2本の結合が書かれていますが、これはなんでしょうか。
(A) これは(通常の骨格構造式のルールから予想されるような)メチル基を表しているのではありません。
ボラン BH3 は、3本の B-H 結合を持ちますので、1分子で3分子のアルケンに対して付加反応をすることができます。
ボランに対し、1分子目のアルケンが付加した段階では、アルキルボラン中間体は、ホウ素から2つの水素と1つのアルキル基(ここでは、2-メチルシクロペンチル基)が結合した構造です。
ボランに対し、2分子目のアルケンが付加すると、アルキルボラン中間体は水素1つと2つのアルキル基を持ちます。
また、ボランに3分子目のアルケンも付加した後では、3つのアルキル基のみを持つことになります。
これら全てのアルキルボラン中間体を1つの構造式で現すために、教科書ではホウ素からでている結合の先を、あいまいにしたまま省略しています。つまり、省略されているものは、(2つの水素)(1つの水素と1つのアルキル基)(2つのアルキル基)のどれか(どれでもよい)であるということになります。

Last Modified on 2009.04.04
by S. Nakajima


7章 アルケン:反応と合成


8章 アルキン:有機合成序論