forchlorfenuron
別名
1-(2-chloro-4-pyridyl)-3-phenylurea

フェニル尿素系の植物成長調整剤(plant growth regulator)。合成植物ホルモン(サイトカイニン)の一種。微量で作物に作用するので、農薬として適正に使用された場合、作物への残留も検出限界(0.01ppm)以下で、哺乳動物や環境への影響は少ないとされる。
外部リンク(pdf):適用表と使用上の注意「フルメット溶剤」(協和発酵バイオ)
外部リンク(pdf):ホルクロルフェニュロンの毒性試験の概要(協和発酵バイオ)

中国江蘇省の農園で大量のスイカが収穫前に裂果(果実の皮や内部での成長速度が不均衡で、果実が割れてしまう現象)を起こし、その一因としてこのフォルクロルフェニュロンの大量使用があるのではないか、という報道がなされた。(スイカが「爆発」という表現がなされていた。)なお、この薬剤を使用していない農家においても、同様の裂果がみられたことや、日照りのあとに集中豪雨のあった後のことであるという報道もあり、一概にこの薬剤の使用が原因であるとは断定されていないようである。(スイカの裂果は、品種によるが比較的ありふれた現象のようである。)2011.05.18